ラーメンの話(更新:2022.3.2)
高校の時から,月に1度は近所の中華料理屋で出前を取っていましたが,本格的にのめりこんだのは大学に入学してから.実家が杉並だったので,すぐ傍に住む友人と一緒に,毎週のようにバスで荻窪の「春木屋」に食べにいっていました.
野菜のベースに豚骨・鶏ガラで取ったスープに自家製メンマがよくマッチして,何度食べても飽きなかったのだけれど,いつしか大行列の超有名店になってしまって,初代の爺さんが引退し,2代目が厨房でなく,店の外で待ち客の整理をするようになってから,次第に足が遠のき,「丸信」,「丸福」,「漢珍亭(丸仁
改め)」を順繰りに回るのが数年続きました.あと,旭川風魚介だしの「二葉」のレベルの高さ(スープ,麺,チャーシュー)に感動し,隔週で通っていました.
あとはたまに,浜田山の「たんたん亭」や新宿の熊本ラーメンの店「桂花」に行くくらいでしたが,いろんな店の味を試してみたいと思うようになったのは,1986年に文芸春秋社より『麺’s CLUB編 ベストオブ ラーメン』というB級グルメ本が出てから.
早速購入し,全店訪問を目指して通い始めました.つぶれてしまった2軒を除いて,東京・神奈川地区で70店掲載されているうち,今までに行ったのは63店.(2000年3月末現在).
特に好きでリピートしたのは,太い麺が特徴の有楽町「中本」,あっさり新潟ラーメンの神田神保町「おもだかや」,必ず半チャンを頼んだ「さぶちゃん」,チャーシューが惑星直列配置の神田小川町「ピカ一」,いつも大行列で本を片手に待つこと1時間,東池袋「大勝軒」,ねぎを焦がして入れるのが好きで何度も通った渋谷の「喜楽」,出来上がりが芸術的に美しい立ち食い(当時)の「恵比寿ラーメン」,巨大大量のチャーシューを気合で食べる新宿「満来」,低価格が嬉しい三鷹「江ぐち」,老夫婦のコンビが微笑ましかった西荻窪「はつね」など.
出張や旅行の折には,同本に掲載されている旭川「蜂屋」,「青葉」,京都「ますたに」,大阪「揚子江」,福岡「小金ちゃん」,鹿児島「のぼる屋」などの店に立ち寄っていました.
しょうゆ生まれのしょうゆ育ちで,純東京風のしょうゆ味しか認めてなかったのが,1992年に関西に来てからは,大阪,京都,神戸,奈良の豚骨風味ラーメンを食べ歩きました.
特に三宮地下街の「三馬力」には来た当初から何度も通って,人にも勧めていたのだけれど,阪神大震災の後,急速に味を落として,とうとう閉店してしまったのは誠に残念でした.(閉店の理由は,店主の方の病気によるものとうかがいました.回復を祈ります.:2002.1.6(日))
あとよく行ったのは,東京進出も果たした「天下一品」.ここのこってり味は癖になります.
京都では,JR京都駅付近で店を並べる「新福菜館」(三条にも支店あり),「第一旭たかばし本店」が2大名店.あとはネギ油を注ぐ派手なアトラクションが有名な丸太町「めん馬鹿一代」が,期待してなかった割においしかったです.
大阪ではニンニク味の「薩摩ッ子ラーメン」以外にはピンとくる店が無くて,むしろ尾道ラーメンの西長堀「十六番」,心斎橋「めんくい」に惹かれて食べに行っていました.1997年に本家の尾道「朱華園」にも行きましたが,実に素晴らしかったです.情報収集のため,『関西ウォーカー』のラーメン特集は欠かさず購入し,ピアBOOKの『ラーメン 本当においしい店101軒』掲載分のうち,69軒を食べ歩きました.(2000年3月末時点)
← 2004年7月に函館に行った際,「真マメさん」,「鳳蘭」の2件を訪問し,71軒となりました.(2007年8月時点)
関東で100軒以上,関西で80軒以上を食べ歩き,ラーメンのことがわかったつもりになっていた自負心が打ち砕かれたのは,1999年3月東京出張の折,テレビ東京の“TVチャンピオン”ラーメン王選手権で第3回,第4回を連覇した石神秀幸氏が監修した『ラーメン王 厳選150店』(双葉社)を見つけてから.これまでこの種のガイドブックでは9割以上行ったことのある店ばかりだったのが,この本に関しては新しい店を中心に紹介されているため,1割にも満たない.
最近一番人気の横浜センター北「くじら軒」だけは,長時間行列した割には期待したほどではなかったものの,中延「多賀野」,外神田「ラーメン工房
めんめん」,末広町「八代目がんこラーメン」,古川橋「壱参ラーメン」,「盛運亭」,「麻布ラーメン」,小岩「揚げねぎらーめん満天」,鶯谷「哲学堂」など,どの店も本当にうまいのにびっくり.蓮沼「インディアン」に到っては,ラーメンだけではなくてカレーも非常においしい! あと「麺屋武蔵」も行列して並ぶ価値のある店だと思います.まさに“ラーメンに王道無し”を実感しました.
関西でも,東灘森北町「あじゅち屋」,芦屋「楓林らーめん」,「日の丸軒らあめん」,大阪東住吉「友翔」,仁川「しぇからしか」,道頓堀「作ノ作」など,従来とは違ったオリジナリティを主張する店が増えてきました.
九州地区では,福岡・博多に5年間,毎年6月に立ち寄っていました.「博多一風堂大名本店」,「一蘭天神店」がベスト.あと「元祖長浜屋」も,癖があるが好みです.
家内の実家のある大分県には帰省するたびに,1〜2軒行っています.豚骨が主で,大分「宝来軒本店」,別府「なべさんラーメン」,「徳丸ラーメン」が,素朴でうまいラーメンを食べさせてくれるところです.
2000年1月末に鹿児島に引越して,2ヶ月(2000年4月現在)で鹿児島市を中心に20店行きました. モヤシと炒めたニンニクの入った「ふくまん天文館」,和風ダシのきいた「呑竜」,「和田屋
本店」の味噌ラーメン,市役所そばの「烏骨鶏ラーメンみのる」のチャーシューメン,中山「替玉屋」のチャーシューメンCセット(半チャーハン付),自宅の傍の「みゆきラーメン」のチャーシューメンが気に入りました.あと「豚とろ」のチャーシューはとても美味しいので,行列を覚悟で是非食べてみてください.
現在(2022.3.2)では,訪問した店数が171軒に増えています.
(最新訪問店(2/23):・ 下荒田3丁目20-2 「魚界ラーメン craftsman」)
(最新訪問店(3/2): ・ 下荒田4-14-3 「地獄の担担麺 天竜
下荒田店」)
2006.2.18〜,鹿児島ニューウェイブ系のラーメンが増えてきました:
風味が香ばしい枕崎かつおラーメン「らーめん香月」,奄美島産の豚骨をベースに,鶏ガラ・カツオ節・昆布・椎茸を使った和風ダシをミックスしたトリプルスープ型の特製夢らーめん「夢一屋」,牛テールスープの甘味・康予ラーメン「康予」,和風とんこつ・正油ラーメン「ピノッキオ」,ボリュームのあるしょうゆ豚骨スープ・ちゃあしゅうめん「柿の木」などなど.
天文館「えびしおラーメン風」もユニークでした.(2008.1.24)
「JAPANラーメン道」の男前ラーメンに感心.豚骨と魚介のブレンドスープが美味.チャーシューもおいしく,完食.(2010.1.23)
「バガボンド」のつけ麺は濃厚なスープがうどんのような超太麺とよく絡んでとても美味しい.炙りチャーシューも素晴らしい.与次郎コジマ隣の「大勝軒」を超える質・量.完食.(2010.1.24)
「麺人佐藤」にはまっています.全メニューを3?回以上完食.
2020年,よく行くのは,「麵屋はる」,「ラーメン親父」,「豚の群れ」.
全体紹介へ