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令和3年度の抱負

渡邊睦教授

Professor Watanabe

平成12(2000)年4月に学生4名と渡邊研究室を立ち上げて以来,21年が経過しました. 2007年から佐藤公則教授,鹿嶋雅之助教,2016年から福元伸也助教が加わり,50名を超える大グループとなっています. 2018年度末に佐藤教授が他大学に異動し,3名の体制となりました. 2015年4月から2019年3月まで工学部長・工学系長, 2019年4月からは副学長と,非常に多忙な日々を過ごしていますが, 引き続き,コンピュ−タビジョン・ロボットビジョン・パターン認識・人工知能などに関する研究を遂行し,様々な機会を設けて発表していきたいと思っていますので, ご支援を宜しくお願いします.

我々の研究室では,物理空間,情報空間,人間の認知空間のシ−ムレスな結合を志向した," 親和的情報空間の構築 "を長期目標に置いて研究開発を行っています. 

科学研究費(基盤研究)を獲得し,平成13〜14年度: 「並列分散画像認識による親和的情報空間の構築」 ,平成15〜17年度: 「分散視覚認識エージェントの統合に基づく親和的情報空間の展開」 ,平成18〜20年度: 「居住空間内物体・人物統合認識に基づく親和的情報空間の高度化」 ,平成23〜25年度: 「簡易型空中映像撮影システムによる広域状況把握」, 平成26〜28年度: 「瞳孔・瞬目度・顔温度・挙動統合認識に基づく人物内部状態自動認識システムの研究開発」 令和2年度〜: 「胸部動き,表情,挙動,顔温度の統合的解析に基づく睡眠状態モニタリングに関する研究」 を実施してきました.また数多くの共同研究・受託研究を遂行中です. これまでの研究成果などを記載した著書: 渡邊睦「ロボットセンサフュージョンの基礎と分析手法〜高効率なセンサ情報の統合処理〜」(科学情報出版社)を本年3月に刊行しました.昨 (2020) 年度は,

·  深層学習に基づく音楽に対する没入度推定

·  深層学習を用いた劣化映像の自動修復

·  動画像処理による交差点複合状況認識

·  複数視点統合処理による環境情報の構造化

·  複数ドローンの協調に基づく離岸流発生状況モニタリング

·  水上ドローンによる水質状態推定

·  物体認識に基づく経時的環境モデリング

·  曖昧な指示を理解するコミュニケーションロボット

などの研究を行い, 第23回画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2020), ロボティクス・メカトロニクス講演会2020 等での発表を行いました. 研究講演会や他大学・企業との交流も活発に行っています. 鹿児島近辺にお出かけの際は,是非お立ち寄りください.