情報生体システム工学科4年生対象 担当 水野和生:
データベースは情報資源の管理と利用の基礎技術である。近年、計算機利用形態の高度化、通信ネットワークの発達などによりデータベース技術の重要性はますます増加している。本講義ではリレーショナルデータベース についてデータモデル、データベース設計と利用方法を演習を交えて学ぶ。さらにデータベースに不可欠な処理手順の最適化、同時実行制御、障害回復などの機能を実現する手法を 紹介する。
演習を除いて、講義は下記の教科書を基に進めていきますので用意してください。
教科書:
監修:白鳥則朗 編著:三石大、吉廣卓哉
未来へつなぐデジタルシリーズ26デ−タベ−ス -ビッグデータ時代の基礎- 共立出版
※SQLを使う演習を用意しました。学んだことを元に推理しながら演習を進めて下さい。
題目 | 日程 | 内容 | |
1 | データベースとは | 4/18 | データベースの必要性、データベース管理システム(DBMS) |
2 | データベースのための基礎理論 | 4/25 | 集合、タプルとリレーションスキーマ |
3 | リレーショナルデータモデル | 5/02 | 第一正規形、整合性制約、 |
4 | リレーショナル代数 | 5/09 | リレーショナル代数, |
5 | 5/16 | SQLの概要、テーブルの定義、データ操作 | |
6 | SQLによるデータ定義(演習) | 5/23 | データ定義
Accessの使い方、SQLを使ったテーブルの作成と削除 |
7 | SQLによるデータ検索(演習) | 5/30 | データ操作
複数のテーブルを繋いで目的の情報を取得するSQL文の作成 |
8 | 正規化 | 6/06 | 関数従属性、無損失結合分解、正規化 ※中間アンケート |
9 | データモデリング | 6/13 | 実体関連モデル、主キー ER図(実体関連図の表記法はいろいろある。IDEF1XとIE図の紹介) |
10 | java言語からのRDBMSの利用(演習) | 6/20 | プログラムからの利用Derbyの紹介と利用 |
11 | 簡単なシステムの作成(演習) | 6/27 | プログラムシステムの作成 |
12 | データベース管理システムと外部記憶装置 | 7/04 | 記憶媒体、レコードとファイル、索引、B木 最適化の必要性と効果、最適化の手法、コストの見積もり |
13 | トランザクションと同時実行制御(1) | 7/11 | トランザクション、期末レポート課題(7/31締め切り) |
14 | トランザクションと同時実行制御(2) | 7/18 | 並列処理、ロック、※期末アンケート |
15 | 障害回復 | 7/25 | ログ,RAID |